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2019/01/30
【金相場】29日のNY金相場は、米中の貿易対立や英国のEU離脱を巡る動きを受け、逃避目的から買いが継続し3日上伸。中心限月の2月限は1トロイオンス1308.90ドル(+5.80ドル)と、中心終値では昨年5月中旬以来およそ8ヶ月半ぶりの高値を付けて取引きを終了。ムニューシン米財務長官はこの日、30-31両日に行われる中国との閣僚級貿易協議について「大きな前進があると期待している」と発言。しかし、前日には米司法省が中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)の副会長起訴を発表した上、両国の間には知財権侵害や技術移転強要などの問題をめぐり依然大きな隔たりがあるとみられ、金への資金流入が継続した。また、ベネズエラの政情不安拡大や混迷が続く英国の欧州連合(EU)離脱問題など、ほかにも不確定要因が山積する中、金は逃避目的から買われ堅調に推移した。ただ、この日から2日間の日程で始まった米連邦公開市場委員会(FOMC)の協議結果を見極めたいとの思惑も強かったため、相場の上げ幅は限定的だった。
国内の金相場は、約8ヵ月半ぶりの高値となったNY相場を映して上伸。買取ベースでは1gあたり4,920円(+29円)と、3日続伸し上げ幅を拡大。連日で年初来高値を抜いて、昨年6月15日相場以来およそ7か月半ぶりの高値となりました。
《直近10日間の金相場価格推移(買取)》
01/30  4920円 (+29円)  
01/29  4891円 (+5円) 
01/28  4886円 (+50円) 
01/25  4836円 (-1円) 
01/24  4837円 (+4円) 
01/23  4833円 (+3円) 
01/22  4829円 (-12円) 
01/21  4841円 (-14円) 
01/18  4855円 (+3円) 
01/17  4852円 (+28円) 
直近10日間の金相場平均価格:4,858円/g 
【パラジウム相場】29日のNYパラジウム相場は、前日の下げに対する反動や株高などが意識され反発。中心限月の3月限は1トロイオンス1303.60ドル(+14.30ドル)と、プラス圏に転じ再度節目の1300ドル台にのせて取引きを終了。米中の貿易対立や英国のEU離脱を巡る動きを受けて様子見や警戒感が広がるも、前日相場の下げに対する反動から、この日は序盤より買いが先行し小高く推移した。また、原油や他貴金属の上昇や、株高・ドル安が意識され上げ幅を拡大。節目の1300ドルをのせた後もしっかりと推移し、この日は買い優勢で取引きを終えた。
国内のパラジウムは、安値拾いから買いが優勢となったNY相場を映して反発。買取では1gあたり5,049円(+49円)と、目を上げプラス圏に反転しました。
《直近10日間のパラジウム相場価格推移(買取)》 
01/30  5049円 (+49円) 
01/29  5000円 (-92円) 
01/28  5006円 (+86円) 
01/25  5006円 (-86円) 
01/24  5092円 (+21円) 
01/23  5071円 (-64円) 
01/22  5135円 (-71円) 
01/21  5206円 (-59円) 
01/18  5265円 (+173円) 
01/17  5114円 (+173円) 
直近10日間のパラジウム相場平均価格:5,103円/g 
現在、地金相場は世界情勢など様々な要因から価格変動が激しくなっており、為替相場との兼ね合いからも日相場の価格が乱高下する事も御座いますので、今後の動向にご注視下さい。12:15現在の金相場は1トロイオンス1315.05ドル、パラジウムは1308.30ドル、為替は1$109円36銭前後の値動きで推移しております。